人前で話すのが苦手な人は、少なくはありません。

少人数や気心の知れた仲間となら話せるのに、プレゼンやスピーチには苦手意識を持っていませんか?友人でも人数が多いと、話せなくなる人もいますよね。人前で話すのが苦手な理由や程度は、人それぞれです。

そこでこの記事では、人前で話すのが苦手な理由や原因・克服方法を解説します。人前で話すのが苦手な方や克服したい方は、参考にしてくださいね。

人前で話すのが苦手な人の共通点とは?

なぜ、人前で話すことに苦手意識を持っているのか、考えてみたことはありますか?

克服するためには、理由を見つけることが大切です。あなたが人前で話すのが苦手な理由が分かれば、克服する方法につながります。

ここでは、人前で話すのが苦手な人の共通点をいくつかご紹介します。共通点から、あなたが人前で話すのが苦手な理由を考えてみてくださいね。

緊張して頭が真っ白になる

人前に出ると緊張してしまうことが、苦手な理由として挙げる方が多いようです。

1対1で会話するときや気心知れた友人との会話ではなんともないのに、プレゼンやスピーチの際に緊張して頭が真っ白になりませんか?頭が真っ白になると言葉が出てこないし、人によっては冷や汗をかいたり身体が震えたりすることもあるでしょう。

緊張して上手くいかなかった経験から、人前で話すことが苦手になってしまう方もいます。

人見知りをしてしまう

初対面の人と緊張せずに話せますか?もし、いつも通りに会話ができないと感じたら、人見知りをしているのかもしれません。

人見知りが激しい方は、思ったことを上手く言葉にできず自分の思いを伝えることができません。また、必要以上に気を遣ってしまうため、後でドッと疲れが出てしまいます。

上手く話せない上に気疲れしてしまうのでは、人前で話したくないと感じるのも無理はありません。

注目されるのが嫌い・恥ずかしい

人に見られるのが嫌い、恥ずかしいと感じていませんか?緊張や人見知りと似ていますが「上手く話せない」だけではなく、複数人から注目を集めることに不快感を覚えるから人前で話すのが苦手なのかもしれません。

視線が怖い・見張られているようで不安・単純に見られることが恥ずかしいなど、理由はさまざまです。

失言したらどうしようと不安になる

プレゼンやスピーチなど、複数人の前で話をする場面で「失言したらどうしよう」と不安になることも原因のひとつです。

原稿があり読むだけの場合は、さほど心配はありません。しかし、プレゼンなどその場の判断で発言を求められるような場では、間違えたことを言わないだろうか・発言内容によって相手を不快な気持ちにしないだろうかと不安になります。

上手く話ができない

話しているうちに何が言いたかったのか、分からなくなることはありませんか?それが原因で「何を伝えたいのかが分からない」と言われたり、相手を楽しませたりすることができていないのでは?と不安に感じた経験があるのかもしれません。

話し上手な人は、自然と「起承転結」のようなオチのある会話の構成をつくるのが上手です。しかし、人前で話すのが苦手な方は会話の構成がつくれず、上手く話せないと感じてしまいます。

失敗するのが怖い

ひとは、失敗が怖いと身動きが取れなくなります。新しことに挑戦すれば、失敗することもあるでしょう。しかし、失敗を恐れるあまり前進できず、上手く物事を進めることができない状況に陥ってしまいます。

人との会話も、初対面やプレゼンなど複数人の前で話すときは「失敗してしまうのではないか」「恥をかくのではないか」と怖くなりますね。人前で話すのが苦手な方は、失敗を恐れている可能性があります。

人前で話すことに慣れていない

ひとりの時間が長い場合や人前に出るような機会がない場合、単純に人前で話すことに慣れていません。「食わず嫌い」なんて言葉がありますが、一度経験してみたら意外と楽しめるかもしれません。

ひとは、経験したことのないものや知らないことに恐怖を覚えます。人前で話すことに慣れていない・経験したことがない方は、一度体験してみてはいかがでしょうか。それでもやっぱり苦手と感じるかもしれませんが、課題が見えてくるかもしれません。

会話が途切れ無言になる時間が怖い

気心知れた友人ならともかく、会話の途中で無言の時間が続くのが気まずいと思う人は多いです。人前で話すのが苦手な人は、上手く話ができず会話が途切れ無言の時間ができることが苦痛なのではないでしょうか。

話し上手な人は長い時間無言にならないように間をつなぎますし、場合によっては「間」を取って会話に余韻を持たせます。

無言になる時間が気まずい・怖いと感じるのも、人前で話すことが苦手な理由のひとつです。

人前で話すのが苦手な原因

人前で話すのが苦手な人の共通点をご紹介しました。しかし、その原因は何なのでしょうか?

共通点から、あなたが人前で話すのが苦手な理由が分かりましたか?理由が分かると原因が分かり、克服するための足掛かりになります。

ここでは、人前で話すのが苦手な原因を解説します。

他人からの評価を気にしすぎている

人前で話すのが苦手な方は、失敗したくない・注目されたくないという思いが強い方が多いようです。

「他人にどう思われるか」が原因で苦手意識を持っており、失敗や失言をしたら恥ずかしいと恐れているのではないでしょうか。他人からの評価が大切な場面もありますが、気にしすぎるあまり上手く会話ができなければ本末転倒です。

他人にどう思われるかよりも、「自分が伝えたいことは何か」に集中できるとよいでしょう。

SNSが普及し人と話す機会が減っている

若い世代は、学生の頃からSNSでコミュニケーションを取ることが当たり前になっています。固定電話が家に無かったという人も少なくはなく、携帯電話で直接友達とやり取りするのは当たり前のことです。そのため、親世代や初対面の人との接し方が分からないそうです。

若い世代だけではなく大人も人と話す機会が減っており、人前で話す場面は少なくなったように思います。

SNS上でコミュニケーションが取れる便利な時代になりましたが、インターネット上だけではなく直接人と話す機会を意識的につくるとよいですね。

過去に何らかのトラウマがある

苦手だと思うのには、何か原因があるのでしょう。過去に「話が面白くない」「声が小さい」などと言われトラウマになってしまったのではないですか?

嫌な経験をすると、苦手意識を持ってしまいますよね。苦手意識を持つと自信が持てなくなり、声が小さくなったり言いたいことが言えなくなったりします。その結果、さらに苦手だと感じるようになり悪循環に……。

トラウマを断ち切らなければ改善は難しいですが、そんなに簡単に断ち切れるものではないのが辛いところです。

人前で話すのが苦手を克服する方法

人前で話すのが苦手でも、気にしない人もいます。しかし、この記事を読んでいるあなたは解決したいと悩んでいることでしょう。

人前で話すのが苦手を克服する方法は、悩みの数だけあります。ここでは、一般的な克服する方法をご紹介します。ぜひ一度、試してみてくださいね。

それでは、さっそく見ていきましょう。

人の視線に慣れる

人の視線が怖くて、人前で話すのが苦手と感じる方も多いでしょう。人の視線に慣れることは、克服するのに大いに役立ちます。

一度にたくさんの人に見られると緊張してしまうので、まずは2人、慣れたら3人と少しずつ人数を増やしていきましょう。人の話を聞くのではなく、自分の話をすることを意識してくださいね。

人前で話すことに不安な方や自信がない方は、聞き手役に話を肯定してくれるような人を選ぶとよいですね。自分の話を聞いてもらい肯定的な意見をもらうことで、少しずつ人の視線に慣れていきましょう。

人前で話すことにポジティブなイメージを持つ

人前で話すことで「失敗するのではないか」とネガティブなイメージを持っている方は、会話にポジティブなイメージを持つことをおすすめします。

トラウマを強く感じるほど、人前で話すことにネガティブなイメージを持ってしまうかもしれません。しかし、あなたが自信をもって会話をすれば信頼感も生まれます。信頼してもらえればよい人間関係が築けるようになったり、ビジネスの場においては新しい仕事を任せてもらえるようになったりするかもしれません。

ポジティブなイメージを想像することで、緊張を和らげ話すことが楽しくなかもしれませんよ。

セミナーや社会人サークルに参加する

セミナーでは、同じ悩みを持つ人が集まります。お互いに共感し励まし合うことで、自分なりの解決策が見つかるかもしれません。また、セミナーであれば悩みを解決させるために開催するので、同じ悩みを持つ仲間と一緒にトレーニングをすることができます。

セミナーだけではなく、社会人サークルに参加するのもひとつの手です。話し方に関するサークルでもよいのですが、趣味の社会人サークルがおすすめです。共通の趣味なら会話も盛り上がりますし、いつの間にか複数人の会話でも話せるようになってるかもしれません。

「課題の分離」で苦手を克服する

ここまで紹介した方法は一般的な克服方法です。

実は、人前で話すのが苦手な人の原因を掘り下げていくと、最終的には「他人からの評価が気になる」「他人から頭が悪いと思われたくない」というように、すべて「他人の目」というところにいきつきます。

そして、これを根本的に解決するには「課題の分離」を行う必要があります。

課題の分離とは、「それは誰の課題であるか?」を考えること。もっとわかりやすく言うと、自分でコントロールできる範囲の課題を自分の課題とし、コントロールできない範囲の課題は他人の課題として割り切ることです。

たとえば、人前に出ると緊張してしまい上手く話せなくなりますよね。この場合、「上手く話すこと」は自分の課題として考えます。上手く話せるかどうかは自分がコントロールできる範囲のことだからです。

一方で他人があなたの話を聞いてどう思うか、他人の視線や評価というのは自分ではコントロールできません。そのため、これは自分の課題ではなく他人の課題として考えます。

もし、あなたが他人の視線や評価を気にしているのであれば、それは他人の課題であるためあなたではどうしようもできません。どうしようもできないことで悩んだりクヨクヨしたりするのはちょっともったいないですよね。

なので、他人の課題で悩んでしまいそうな時は「その時間を自分の課題を解決するために充てよう!」と考えてみると、気持ちが前向きになりますよ。

教え方と伝え方の相談所を利用するのが克服の近道

人前で話すのが苦手な理由は、ひとそれぞれ。克服する方法も、人によって異なります。

克服するためには、あなたが苦手と感じる原因を探りあなたに合った方法を見つけることが近道です。セミナーやサークルを利用するのもよいですが、「教え方と伝え方の相談所」を利用するのもひとつですよ。

「教え方と伝え方の相談所」なら、マンツーマンで自分自身とじっくり向き合うことができます。無料体験レッスンもありますので、一度お試しください。

【まとめ】他人からの評価ではなく自分に集中することがポイント

人前で話すことが苦手な人は、失敗したら怖い、他人からどう思われたらどうしようなどの共通点があります。しかし、それらの悩みはすぐに解決できることではなく、人によっては時間がかかることも。

また、自分一人では解決できないこともあります。ですから、「やってみなければ分からない」と考えて自分にできることに集中して取り組んでみましょう。