仕事の教え方がわからない人のための4ステップ

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どうも、教え方コンサルタントのK太郎です!

新人教育を任されたものの、仕事の教え方がわからなくて悩んでいませんか?

一方で、「私だってろくに教わっていないけど何とかなってる」「仕事は見て覚えてもらうもの」などと考えていないでしょうか。

しかし、きちんと教えてあげないと新人さんは仕事を覚えてくれません。そればかりか、すぐに辞めてしまうこともあります。最悪、「教え方が良くなかった」ということであなたの責任になってしまうことも……。

そこで、この記事では、

・「仕事は見て覚えろ」は時代遅れ
・仕事は教えた方がいい理由
・仕事の教え方がわかる4ステップ
について解説します。

新人教育はパワーが必要ですが、あまり難しく考えることはありません。記事で解説したステップ通りに進めていけば、効率よく仕事を覚えてもらうことができます。ぜひ、最後まで読んで試してみてください!

「仕事は見て覚えろ」は時代遅れ

よく「仕事は見て覚えろ」と言われることがあります。特に職人さんの世界では「技は見て盗め」なんて言われますが、実はこれ、大変非効率なやり方なんです。

ホリエモンこと堀江貴文さんが「飯炊き3年、握り8年」と言われる寿司修行に対して「何年も修行するなんてバカ」と切り捨て大炎上した話は有名ですよね。

しかし、その後寿司学校に3か月通っただけの寿司屋がミシュランに掲載されるという快挙を成し遂げたことはご存知でしょうか?

従業員は全員寿司学校の卒業生という寿司屋が、開店からたった11か月目でミシュランに掲載されたのです。まさに堀江さんの主張が裏付けられたわけですね。

他にも、丹羽ふとん店という有名なふとん店があるのですが、そこの5代目は4代目であるお父さまからしっかりと技術を教わったことで、技能グランプリで総合優勝を果たしたと言っています。

このように、今の世の中では「仕事は見て覚えろ」は時代遅れであり、「教える」ことで、しっかりと仕事を覚え、技術も身に付くことが明らかになっているのです。

仕事は教えた方がいい3つの理由

仕事は見て覚えろよりも、きちんと教えた方がいいことは前述した通りです。他にも仕事は教えた方がいい理由があるので紹介します。

働き方が多様化している

今の時代、ワークライフバランスでプライベートを重視する人が増えており、働き方も多様化しています。仕事とプライベートを両立するために、あえて正社員にならない人もいます。

かつては働くことが生きがいだったり終身雇用制度が機能していたりするおかげで、「仕事は自分で覚えるもの」という意識が根付いていました。しかし、今は選択の幅が広がり、特に若い人たちは合理的に行動します。

仕事を教えてもらえない、という状況であれば早々に見切りをつけ、会社を辞めてしまう人も多くいます。せっかく採用した人がすぐ辞めてしまわぬよう、きちんと教えることが必要なのです。

教えてもらうことを求めている

リクルートが2017年に行ったアンケートで「新入社員が上司に期待することは何か」という設問があります。

この設問では「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」という回答が全体の40.1%もあり、「周囲を引っ張るリーダーシップ」などを抜いて2位にランクインしています。

このことからわかるように、新人は上司に対して丁寧に教えてもらえることを期待しています。反対に「部下に仕事を任せること」は5.4%と、過去5年間で下がり続けています。

仕事を任せる前に、まずは仕事のやり方を教えてほしい。こうした要望がでるのはごく自然なことです。新人のニーズに応えるためにも仕事の教え方を身に着けておくべきではないでしょうか。

教えることでスキルアップできる

ここまでは教えてもらう側の視点でしたが、次は教える側の視点に立った理由です。

人間は、何かを学習する際、ただ見たり聞いたりするより、体験したり人に教えたりする方が学習の定着率が高まると言われています。実際、私もコールセンターでお客さまの質問に答えたり、研修講師として研修生に仕事を教えたりする度に知識が強化されていきました。

つまり仕事を教える、ということは自分自身もその仕事について理解を深めることを意味します。当たり前のようにこなしていた仕事も、人に教えることで改善点が見つかったり、新たな発見があったりするのです。

教える、という行為は、教えてもらう側のためにするものと思ってしまいがちです。しかし、実は教えることで、教える側もスキルアップできるのです。

仕事の教え方がわかる4ステップ

人に仕事を教えるなど教育に関連する書籍に必ず登場する言葉があります。それは、戦時中に活躍した海軍大将、山本五十六の格言です。

やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ

日本軍といえば、映画やドラマでおなじみのように、上官には絶対服従! というイメージがあります。そんな軍隊でも、きちんと教え、ほめてやらなければ人は動いてくれない、と山本は見抜いていたのでしょう。

部下思いの山本五十六の人柄がうかがい知れる格言ですが、実はこの格言にならえば、誰でも簡単に教え方を身に着けることができます。

ここからは①やってみせ、②言って聞かせて、③させてみて、④ほめてやらねば人は動かじ、の順番に仕事の教え方がわかる4ステップを解説していきたいと思います。

やってみせ(お手本を見せる)

やってみせ、というのはお手本を見せてあげることです。

教える側が実際にその仕事を実演してみせます。事務であれば伝票の記入や発注などをやってみせ、営業であれば、アポイントメントを取ったり交渉したりする姿を新人にみてもらうのです。

実際にどういう風に仕事をしているのかを目の当たりにすることで、新人は自分が仕事をした時のイメージを描くことができます。

あらかじめお手本をみせることで、目指すべき姿が明確になり、新人はそのゴールに向かって横道にそれず進んでいくことができるのです。

言って聞かせて(仕事のやり方を説明する)

言って聞かせて、は仕事のやり方を説明することです。

今みせたお手本について、どうやっていたか、何のためにやったのか、などを説明します。一度に多くを説明するのではなく、重要なポイントに絞って説明するようにします。

新人は先にお手本を見ているので、仕事の動きと説明の内容がきちんとリンクします。「だからああいう動きをしていたんだな」ということがわかるので、先に説明だけされるよりも納得感が強くなります。

させてみて(仕事を体験してもらう)

させてみて、は実際に仕事を体験してもらうことです。

新人は、お手本を見た上でやり方の説明も受けているので、ある程度の動きは頭の中でイメージできているはずです。そこで、今度は実際に仕事をしてもらい、イメージ通りに動くことができるか体験してもらうのです。

ここでの目的は、目指すべき姿と現実のギャップを知ってもらうことです。誰でも最初から上手くいくとは限りません。「思ったより時間がかかるな」「想像より難しい」と感じてもらえるだけで十分です。

教える側も完璧を求めず、間違うのが当たり前という広い心をもっておくようにしましょう。

ほめてやらねば人は動かじ(フィードバックする)

ほめてやらねば人は動かじ、は体験してもらった仕事の評価を伝え返す(=フィードバック)ことです。

まずは、できたことをほめるようにします。「初めてなのにスムーズにできたね!」「説明をちゃんと理解した動きだったね!」など、具体的にどこが良かったかを伝えてあげます。

次にできなかったことを伝えますが、「〇〇がダメだった」ではなく「〇〇のところはどうだった?」と相手に投げかけるようにします。大抵は何ができなかったかわかっているので、自分から「〇〇がダメだった」と答えてくれます。

人は他人の批判的な言葉は受け入れがたく感じますが、自分が出した結論は素直に受け入れるものです。

できたことはほめて、できなかったことは気づかせる。このようにフィードバックしていけば、前向きな気持ちで仕事に取り組んでもらえるようになります。

まとめ

仕事を早く覚えてもらうには、教わる側がひとつひとつの作業に対して、納得しながら動いてもらうことが大切です。

「何のためにやるのだろう」「どうしてこうするのだろう」という疑問が浮かぶと、それに邪魔されてなかなか仕事が前に進みません。結果、覚えるのもどんどん遅くなってしまいます。

お手本を見せ、きちんと説明することで納得感を得られ、さらに体験してフィードバックすることで、自分が今どの程度ゴールに近づけているかがわかります。

教えるのは大変と思うかもしれませんが、きちんとした教え方を身に着けることで新人からも慕われ、上司からも高く評価されます。ぜひ、今回紹介した方法を実践してみてくださいね!

というわけで、今回は仕事の教え方がわからない人のための4ステップを紹介しました。では!

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