コミュニケーション力を向上させる19の技術

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木村
木村

どうも! 教え方コンサルタント、話し方コーチの木村(@kei_kimkoza)です。

 

最近ではいろいろなところでコミュニケーション力が問われるようになりました。特にビジネスの世界ではコミュニケーション力が重視される時代です。

「人と話すの苦手。」「コミュ障だから。」と諦めてしまってはもったいない! 実は、コミュニケーション力はちょっとした技術で向上させることができます。

そこでこの記事では、

・コミュニケーションの本質
・得られるメリット
・コミュニケーション力を上げる具体的な方法
について解説します。

今はまだコミュニケーション力が高くなる自分を想像できないかもしれませんが、記事を読み終えた頃には「なんだ、そんなことでいいのか。」と実感できるはず。ぜひ、最後までお付き合いくださいね!

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コミュニケーション力とは?

コミュニケーション力とは、会話などの手段を通じて、他者と良好な人間関係を築く力のことです。一般的にはコミュニケーション能力ともいいます。

コミュニケーション力というと、論理的に物事をわかりやすく伝えることができる人や、アナウンサーのように話し方が綺麗な人の方が高いと思われがちです。

しかし、話の組み立て方が上手くなく、滑舌や発声が悪かったとしても、コミュニケーション力が高い人はいます。なぜなら、コミュニケーションの目的は、他者と良好な人間関係を築くことであって、上手に話すことではないからです。

木村
木村

もちろん、論理的な伝え方や正しい発声がコミュニケーション力の向上に一役買うことは確かだよ。ただ、そういうことが得意でない人でも、人と上手にコミュニケーションを取ることができることは知っておいてほしいんだ。

研修生A子
研修生A子

良好な人間関係を築く、という目的を見失ってしまうと、技術ばかり追い求めて、みんな同じような話し方になっちゃうし、人間味がなくなっちゃうもんね。

そこで、この講座ではコミュニケーション力を「自らの個性を輝かせながら、良好な人間関係を築く力」と定義しています。

コミュニケーション力が向上して得られるメリット

あなたがこの記事に訪問してくれたのも、コミュニケーションについて何らかの悩みがあるからだと思います。

一方で、「コミュニケーション力は高い方がいい」と言われているものの、どういうメリットがあるのか、いまいちピンと来ていないのではないでしょうか。

結論から言うと、コミュニケーション力が高い人は、多くのメリットを得ています。とくに仕事の面では顕著にあらわれています。

ここからはコミュニケーション力を上げることで得られるビジネス上のメリットについて解説したいと思います。

希望の会社に入社しやすくなる

コミュニケーション力が高いと希望の会社に入社しやすくなります。

経団連が実施した調査によると、新卒採用の選考にあたり最も重視した点として、16年連続(2019年現在)で「コミュニケーション能力」が第1位に選ばれました。

これは、会社がコミュニケーション力の高い人材を求めているということです。コミュニケーション力が高ければ、希望する会社に入社できる確率を高めることができるのです。

上司から高く評価される

ビジネス上のメリットは何も採用の時に限った話ではありません。コミュニケーション力が高ければ、上司とのやり取りもスムーズになり、高く評価されるようになります。

上司からの指示をそのまま受け取るのではなく、的確に意図をとらえて行動すれば、上司はあなたに絶大な信頼を寄せるはずです。また、あなた自身が話しやすく頼りになる上司であれば、部下はあなたについてきてくれるでしょう。

高いコミュニケーション力でチームをまとめあげ、周囲をどんどん巻き込んでいけば、おのずとあなたに対する評価は高まっていきます。

提案が通りやすくなる

コミュニケーション力が高いと、あなたは頼りになる存在として、周囲から一目置かれるようになります。

人の目には「優秀な人」として映ることでしょう。そして、あなたの言葉に耳を傾ける人も多くなります。

そうすると、ある程度仕事の内容はコントロールできるようになりますし、これまで以上に自分の提案も通りやすくなります。

スピーディに仕事を終わらせることができる

仕事上で起こるトラブルの本質は人とのコミュニケーション不足によるものです。

例えば、設計ミスが原因で機械が故障した、という場合でも、発注者と受注者の間で意思疎通ができていなかったことが真の原因ということがあります。

そして、トラブルは仕事の大半の時間を奪います。反対に、トラブルがなければ仕事はもっと早く終わったはずです。

コミュニケーション力が向上すれば、コミュニケーションを原因とする事故を防ぐことができるので、仕事をこなすスピードも速くなります。

警戒心を解き信頼関係を築く

ここからはコミュニケーション力を向上させるための具体的な方法を説明していきたいと思います。

人との付き合いで一番大事なことは最初に信頼関係を築くことです。人間には生まれ持っての防衛本能がありますから、初対面では誰でも相手のことを警戒します。

そんな状況で上手に話そう、とか盛り上げようと思っても空回りするだけです。最悪印象が悪くなって嫌われてしまうかもしれません。

そこで、まずは相手の警戒心を解くことためのテクニックからみていきましょう。

まずは自分がリラックスする

相手の警戒心を解こうとするのに、自分の顔が緊張してこわばっていては良くありません。まずは自分がリラックスして、相手に柔らかい印象をもってもらえるようにします。

柔らかい印象をもってもらうためのポイントは2つあります。1つ目は笑顔です。人間は初対面の相手を警戒しますが、相手の表情が笑顔であれば「この人は敵ではない。」と判断しようとします。

研修生A子
研修生A子

私、初対面の人が相手だと緊張しちゃって笑顔にならないのよね。

木村
木村

それなら口角を上げて、目を細めるだけでも大丈夫だよ。

研修生A子
研修生A子

え、でもそれだと単なる作り笑顔じゃない?

木村
木村

実は人間の脳は行動を先にした場合でも、その行動にふさわしい感情を形成するということが最近の研究でわかっているんだ。

楽しいから笑顔になる、ではなく笑顔だから楽しくなる、というのはちょっと不思議な感じもしますが、自然に笑顔にならない人はぜひやってみてほしいです。

2つ目のポイントは声です。声は大きすぎず、速すぎずを意識することで柔らかい印象を与えることができます。また、語尾の近くに「さ」行の拗音(「ショ」)を入れると語気が柔らかく聞こえます。

・「〇〇ですか?」→「〇〇でしょうか。」
・「そうですね。」→「そうでしょうね。」

自分がリラックスして、柔和な態度を取ることは、相手の警戒心を解く第一歩です。

ペーシングで安心感を与える

人間は、自分と似ている人や、共通点がある人に安心感を抱きます。あなたの周囲にも趣味や性格、考え方が似ている友人が多くいるのではないでしょうか。

しかし、初対面の相手では、その人がどういう人物かわからないので、共通点を探し出して安心させる、ということはなかなか難しいと思います。

そんな時は、相手の動作を真似ることから始めてみましょう。相手の話し方と同じくらいの速さや声の大きさで話す、相手が飲み物に手を伸ばしたら自分も伸ばす。腕を組んだらこちらも腕を組む。

おおげさに真似るのではなく、相手に気づかれないよう自然に真似するのがコツです。これを繰り返すと「この人、なんだか私と似ているな。」と思い、安心感を与えることができます。

このように相手の動作に自分も合わせることを心理学の用語でペーシングといいます。

受容・共感・同調で相手に寄り添う

ペーシングのように目に見えることだけでなく、相手の話の内容にも寄り添うことで、警戒心を解き、安心感を与えることができます。

話の内容に寄り添うためには、受容・共感・同調を使います。それぞれ違う働きなので、目的に応じて使い分けられるようにしましょう。

受容

受容とは、相手の話をありのままに受け入れることです。相手の話に賛成できないような場合でも受容を使うことで相手に不快な思いをさせずに済みます。

受容の言葉
「そうでしたか。」「そんなことがあったんですね。」「そのようにお考えなんですね。」

受容は肯定も否定もせず、ありのままに相手の話を受け入れることがポイントです。たとえ事実でなく受け入れ難いようなことでも、相手を尊重して理解しようとする姿勢を貫きます。

共感

共感とは、相手の感じたことを自分も同じように感じ、気持ちを共有することです。相手が感情的になっているような場合、クールダウンさせる効果もあります。

共感の言葉
「それは大変嬉しいですよね。」「私も〇〇さんの立場だったら同じように怒ります。」「さぞかし、お辛いことでしょうね。」

共感は、気持ちを共有することですが、「私もそう思う。」ではなく「あなただったらそう思う。」という表現に留めておく必要があります。「私も~」の表現だと人によっては「そんな風に感じてないくせに。」と思われてしまうことがあります。

同調

同調とは、相手の意見や考えに賛同している意思を示すことです。お互い共通の価値観を持つことで、仲間意識を芽生えさせることができます。

同調の言葉
「おっしゃる通りです。」「その考えに賛成です。」「ほんと、そうですよね。」

同調すると、相手が極めて強いつながりを感じるので、中途半端な気持ちで使うと、「あの時、賛成してくれたじゃん!」と後々トラブルになることもあります。使うタイミングを間違わないよう注意しましょう。

YOUメッセージに置き換える

相手の話の中には、間違いや、反論したくなるような事実もあると思います。しかし、それを真っ向から否定すれば、たちまち信頼関係は崩れてしまいます。

どうしても賛同できないと思った時は、相手の言葉をYOUメッセージに置き換えて聞くようにしましょう。

YOUメッセージとは本来、「あなたは〇〇だね。」と、相手を主語にして感じたことを伝える伝達方法です。それを相手の話を聞く時に応用するのです。

例えば、あなたはアイドルAのファンなのに、「Aって全然可愛くないよね。」と言われたら「いや、可愛いよ!」と反論したくなると思います。この時、相手の言葉をYOUメッセージにして、「あなたにとっては、Aは可愛くない。」と置き換えます。

「あなたはにとっては」を付け加えれば、あくまでも相手の主観に基づいた意見であることに気づくので、否定しようという気も収まります。

性善説で考え先入観を捨てる

初対面で不愛想な人をみると、「この人とは仲良くなれなさそう。」と勝手に考え、コミュニケーションが消極的になりがちです。しかし、実際のところ第一印象が悪くても、話してみたら良い人だった、という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

せっかくのコミュニケーションの機会を先入観で失わないためにも、性善説で考えることをおすすめします。性善説とは「人は生まれながら善であり、生まれながら悪の人はいない。」という考え方です。

性善説とは? 性善説で考えたら、いろいろ上手くいった話
人間関係のトラブルがあると「この人、なんでこんな意地悪なんだろう」、「わざと嫌がらせしてるのかな?」などと思ってしまうことがある。僕はとても短気な性格なので、相手が自分の期待していたものと違う行動をとると、すぐこのように考えイライラしてしまう。短気は損気、とはよく言ったものだが、それでも短気...

先入観があると相手を警戒して、それが表情や態度にも表れてしまいます。しかし、性善説を前提にすれば「本当は良い人のはず。」と考えることができるので、こちら側の態度も改められます。

そもそも、こちら側の態度が良くなくて相手が警戒していた、なんてこともあるので、余計なフィルタを外すためにも、まずは性善説で相手を考えるようにしてみましょう。

学ぼうとする姿勢で相手の心を開く

コミュニケーション力の高い人は、常に相手から学ぼうとします。どんな相手であっても「もっと詳しく教えてもらえますか?」と相手の懐に飛び込んでいきます。

まだ付き合いが浅い場合、相手に好意を向けると、相手からも好意が返ってきやすくなります。これを心理学の用語で好意の返報性といいます。

自分に興味を持ってくれたり、頼ってくれたりすると、悪い気持ちはしないですよね。そういう状態を作り上げることで相手も心を開きやすくなります。

たとえすでに知っているようなことでも、新鮮な気持ちで聞き、深く学ぼうとする姿勢を貫けば、相手もあなたに好意をもってくれるようになります。

場合によっては聞き役に徹する

コミュニケーションというと、相手も自分もバランスよく話すようなイメージがあると思います。特に初対面では、相手のことも知りたいし、自分のことも知ってもらいたいと考えるのが普通です。

しかし、中には自分の話を聞いてくれるだけで相手に心を許す人もいます。相手の話には興味ないけど、自分のことは話したいというタイプです。

そういうタイプの人を相手にする時は、無理に話そうとせず、聞き役に徹することが必要です。

話さないと物足りなさを感じるかもしれませんが、聞き役になることで相手が安心できる空間を作っていると考えるようにしましょう。

相手の立場でコミュニケーションを考える

コミュニケーション力の高い人は常に相手の立場になって考え行動します。

なぜなら、コミュニケーションは相対的、つまり相手があって初めて成り立つものだからです。相手のことを考えない人は、コミュニケーション力が向上しません。

相手の目に自分はどう映っているのか、今相手が何を感じているのか、常に相手の立場でコミュニケーションをとるために何をすべきか、紹介したいと思います。

相手の視点に立って伝える

あなたは小さい頃、自分の右側が対面する相手にとっては左側であると言われ、困惑した経験はないでしょうか。子供は自分を世界の中心と考えるので無理もありません。

大人になるにつれて自分と相手の視点の違いも受け入れられますが、それでも思わず自分を中心とした視点で物事を伝えてしまうことがあると思います。

例えば、

・レストランで「私の左にいる人、〇〇に似てない?」などと言う。
・相手の視界に入らないものを「あれ見て。」と指さす。
・本当は左なのに「右のまつげにゴミついてるよ。」と教える。

言われた側はすぐに気づきますが、一瞬であっても相手を戸惑わせていることには違いありません。さらに、これが頻発すると相手を疲れさせてしまいます。

相手の立場でコミュニケーションをとる第一歩として、まずはお互いの視点の違いを認識し、相手の視点に立った伝え方をするよう心がけましょう。

相手が知らないという前提で話す

相手が知らないことを、「これくらいなら知っているだろう。」という前提で話をするがいます。さきほどの視点の話に共通することですが、自分の常識が相手の常識とは限りません。

そのため、「これくらい~」と思うことであっても、「もしかしたら知らないかもしれない。」という前提で話すようにします。中には「そんなことも知らないの?!」と言いたくなることもありますが、他人からすればあなたも同じかもしれません。

人はそれぞれ育ってきた環境、与えられてきたものがみんな違います。知識の多さ、少なさで対等な人間関係が変わるようであればコミュニケーションは成り立たなくなります。

どんな話であっても、相手が知らないという前提に立ち、もし本当に知らないのであれば1から説明する、わかってもらえないのであれば、わかってもらえるように教える。それが話し手の責任です。

相手が喜ぶことを先回りする

コミュニケーション力が高い人は、相手が望んでいることや、喜ぶことを先回りして行動することができます。

例えば、「そろそろ休憩したいな。」と思っているところに、缶コーヒーをそっと置いてくれる上司、初めての会合で何階の会場か迷っている時に声をかけてくれるホテルのベルマン。

どちらも声に出して望んでいないのに、相手が喜ぶことを先回りして動いてくれています。このように対応されたら誰だってほっこりした気持ちになりますよね。

とはいえ、相手が喜ぶことを先回りする、というのはそう簡単なことではありません。そこで、最初のうちは相手の表情や仕草をよくみて、困った顔をしていないか、などを観察することを心がけます。

そして、表情や仕草の変化に気づいたら、「何かお困りですか?」「私にお手伝いできることはありますか?」と勇気を出して声をかけてみましょう。

話しやすい話題を振る

もう終わってしまいましたが、以前「笑っていいとも」というテレビ番組で司会のタモリさんがゲストとトークするテレホンショッキングというコーナーがありました。

そのコーナーでは、タモリさんは基本聞き役に徹して、ここぞという時に鋭い切り返しや質問をしてゲストのトークをさらに盛り上げていました。

大物司会者としては明石家さんまさんも有名ですが、さんまさんがゲストをいじって笑いを取るのに対し、タモリさんはゲストに喋らせ、ゲストの魅力を存分に引き出すタイプです。

トークが苦手なゲストでも盛り上がるのは、タモリさんがゲストの話しやすい話題を振っているからです。相手が話しやすい話題であれば、こちらも無理に話す必要はなくなり、相手もストレスを感じず、自然なコミュニケーションが成り立ちます。

テレホンショッキングを例にすると、「そういえば前は〇〇だったよね。」と最初にゲストの過去に触れます。ゲストは当然自分のことですから、「そうですね。あの頃は~」と話し始めます。

その話の中で気になったことがあれば「あの時は〇〇だったの?」と質問をして、話のネタが尽きてきたタイミングで「最近は何してるの?」と話題を切り替えます。

すべて相手が話しやすい話題を振る、だから相手も気持ちよく話すことができます。タモリさんのようにコミュニケーション力の高い人は、俺が俺がと前へ出るばかりでなく、相手が話しやすい環境を用意することにも長けています。

初対面の相手だと過去の話に触れることはできないですが、それでも「その洋服ステキですね。」とか「この前のお休みは何されていたんですか?」など相手の話しやすい話題を振ることはできます。

沈黙を恐れない

会話をしている時、お互い話すことがなくなって沈黙が訪れることがあります。そんな時、無理に話し出したり、話題を切り替えたりしていないでしょうか。

その話が再び熱を取り戻すようであれば構わないですが、そうでない場合、再び沈黙が訪れ気まずい雰囲気になることもあると思います。

しかし、そもそもなぜ沈黙が気まずいのでしょうか。人によっては長く会話することに慣れていなくて、少しばかり沈黙があった方が心地よさを感じる人もいます。また、自分と同じように沈黙しながらも次の話題を考えているのかもしれません。

相手が望んで沈黙していると考えれば妙な責任感から逃れられ、気まずさも和らぎます。無理に会話を続けるのではなく、少し待つなどして沈黙の時間も楽しんでしまいしょう。

自分という人間を知ってもらう

信頼関係が築かれる中で、相手もあなたに興味を持ち始めます。コミュニケーションでは基本的に相手を中心に物事を考えるようにしますが、自分という人間を知ってもらう機会も必ずやってきます。

自分が発信する側になった時、何に気を付けて伝えればいいのか、具体的な方法を紹介したいと思います。

嘘いつわりなく自分を開示する

嘘いつわりなくありのままの自分の情報を伝えることを心理学の用語で自己開示といいます。自己開示にも返報性があり、自分が開示した情報と同程度の情報を相手も返してくれるようになります。

自分のことを全く語らない人に、大切なプライベートの情報を伝えたいとは思わないですよね。ですから、相手のことをもっと知りたいと思うなら、まずは自分のことから話すようにします。

研修生A子
研修生A子

自分のことって何を話せばいいのかしら? 「趣味はお茶です。」みたいな?

木村
木村

一昔前のお見合いみたいだね(笑)。趣味でもいいけど、一番のオススメは自分の失敗談かな。

研修生A子
研修生A子

失敗談!? そんなまだ関係の浅い人に自分の失敗を聞かせるなんて恥ずかしすぎるよ~。

木村
木村

関係が浅いからこそだよ。失敗は誰にでもある経験だから共感を得やすいんだ。「実は、この前こんな失敗をしてしまいまして。」と話せば、「私も同じような経験があります。」と返してくれるよ。

失敗は恥ずかしい経験ですが、それを隠さず笑い話にできれば「この人は、こんなことまで語ってくれるのか。」とより関係性を深めることができます。

論理ではなく感情を語る

人は論理ではなく、感情によって動かされます。

「時間がなくて間に合わないから手伝ってもらえないか?」より「残業続きで妻の機嫌が悪いから手伝ってもらえないか?」と言われた方が動こうという気になります。

もちろん、論理がゼロでいいということではありません。自分の主張を通したい、相手を説得させたい、という時は論理という土台が必要です。

しかし、そうであっても最終的には人は感情で動こうとします。どんなに商品のすばらしさを論理的に説明されても「言っていることはわかるけど。」となって契約に至らないことは多くあります。

反対に「私も先日これを娘にプレゼントしたら本当に喜んでくれたんですよ。だから、この商品の良さをもっとみなさんに知ってもらいたいんです。」という言葉の方が最後のひと押しになったりします。

そのため、相手と話す時は「△△だから〇〇だった。」と論理だけを話すのではなく、「それで私は嬉しかった。」のように必ず感情も織り交ぜるようにしてみましょう。

エピソードになるよう心がける

相手との関係性を深めるために、自分の性格についても知っておいてもらいたいと思うことがあります。しかし、自分の性格を人に伝えるのは、なかなか難しいことです。

「私は積極的な性格です。」と言われても本当にそうなのか疑わしいですし、「人からはよく積極的と言われます。」と言われても「そうなの。」と返すことくらいしかできません。

そこで、自分の性格を相手に知ってもらいたい時は、エピソードになるよう心がけます。

さきほどの例でいえば、「この前近所でお祭りがあったんですが、老人会が主催するカラオケ大会に飛び入り参加しちゃったんですよね。」と言った方が「この人は積極的だなぁ。」と感じてもらえます。

人は客観的な情報より、エピソードに興味を示します。自分の性格や持っている価値観などをそれとなく伝えたい時は、ぜひエピソードにして話してみてください。

話の内容や言葉に合った表現をする

人と対面のコミュニケーションをとる際、聞き手の印象に残るのは言語(話の内容)7%、聴覚(声)38%、視覚(見た目)55%と振り分けられるという実験結果があります。これをメラビアンの法則といいます。

このことから「人は見た目が一番大事。」と、恋愛ハウツー本や自己啓発セミナーでよく言われています。しかし、実をいうと、これは大きな誤りです。

なぜなら、メラビアンの実験では、言語、聴覚、視覚の各要素間が“矛盾するように”メッセージを伝達するという条件下で行われたからです。口では「とても楽しいです。」と言いながら、声のトーンは低く、顔は怒っているというようなものです。

そのような条件下では相手の真意がわからず困惑してしまいます。それでもなんとか相手の真を読み取ろうとすれば、必然的にぱっと見でわかる視覚情報に頼らざるを得なくなります。

メラビアンの法則からわかることは、人は言語、聴覚、視覚のどれかひとつではなく、すべての要素を統合して相手の印象を決めているということです。

相手困らせないためにも、楽しい話なら笑顔で明るい声を、悲しい話なら悲しい表情で暗い声を、といった具合に、話の内容や言葉に合った表現をするようにしましょう。

良いコミュニケーションで関係を維持させる

コミュニケーションは良好な人間関係を築き上げたらそれでおしまいではありません。良好な人間関係は維持させることに意味があります。

そこで最後は、「次もあなたに会いたい!」と思わせるテクニックを3つ紹介したいと思います。

たとえ話やユーモアを織り交ぜる

話し上手と言われる人は、決まってたとえ話やユーモアを織り交ぜ、何時間でも飽きさせない工夫をしています。また、そういう人の話は何度でも聞いてみたくなるものです。

たとえ話はわかりにくいことや、馴染みのないことを共通点がある別のものに置き換えて説明する技術です。

例えば、「妊婦が風疹にかかると赤ちゃんに大きな影響がある。」と言われるより、「妊婦が風疹にかかるというのは、妊婦が毎日タバコを吸うより危険なこと。」と言われた方が風疹の怖さがわかります。

たとえ話を作るコツは、説明しようとしている事と共通点がある別の物事がないか常に意識し、自分でオリジナルのたとえ話を何度も作ってみることです。

たとえ話がすぐに作れる!簡単3ステップ
わかりやすい説明をするために、たとえ話が使えるようになったらいいと思いませんか?たとえ話というと難しいイメージがありますが、実はちょっとしたコツで誰でも簡単に使うことができるんです。この記事では、たとえ話の作り方について紹介しています。

最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると「アレとコレも似ている!」と発見でき、ここぞという時に絶妙なたとえ話をすることができるようになります。

続いてユーモアですが、センスがないとできないと思っている人が多いようです。しかし、実際は、たとえ話と同じように共通点から作ることができます。

例えば、相手から「(水色と白の)ストライプのネクタイお似合いですね。」と言われたら「はい、ローソンの店員みたいで気にいってます。」と似ているものを取り上げて笑いにすることができます。

また、メタボ体系でいじられキャラの人が「美容師で竹内涼真にしてくれってお願いしたらこの髪型になりました。」と、あえて似ていないものにたとえて、ギャップで笑わせるという方法もあります。

仮にシーンとなってしまった場合でも、何食わぬ顔で「あ、心配しないでください、病院で薬もらってますから。」などと言えばすべり芸として笑ってもらえます。

Iメッセージで褒める

次も会いたくなる人には褒め上手な人が多いです。人間は褒められると脳でドーパミンという快楽物質を分泌します。

ドーパミンは脳内麻薬と言われる快感の源です。つまり、褒められて嬉しいと感じることで、ドーパミンが分泌され、また褒められたい!(=快感を得たい)と、褒めてくれる人に会いたくなるのです。

さて、褒め方には「すごいね。」「頑張ったね。」という褒め方の他に、「感動したよ。」「尊敬するよ。」という褒め方があります。

部下のやる気をグングン上げる7つの方法
部下のやる気が全然なくて困っていませんか?実は、上司であるあなたの振る舞い方や働きかけ次第で、部下のやる気が大きく変わることをご存知でしょうか。そこで、この記事では部下のやる気を上げるための方法を詳しく解説しています。

前者と後者の違いはYOUメッセージかIメッセージかの違いです。「すごい」「頑張った」というのは「(あなたは)すごい」というように、相手を主語にしています(YOUメッセージ)。

一方、「感動したよ。」「尊敬するよ。」は、「(わたしは)感動したよ。」というように、自分を主語にしています(Iメッセージ)。

Iメッセージは、話し手が感じたこと、思ったことで相手を褒めるので、YOUメッセージより素直に受け取ってもらえます。

とっておきの話題は次回にとっておく

最後まで成し遂げたことよりも、中途半端に成し遂げられなかったことの方が記憶に残りやすくなるという現象があります。これを心理学の用語でツァイガルニク効果といいます。

連続ドラマなどがいい例です。エンディングでいい展開になったと思ったら「to be continued(つづく)」が表示される。「早く続きが見たい!」と思ったことは誰にでもあるでしょう。

コミュニケーションでもツァイガルニク効果を利用すれば、「また会いたい!」と思わせることができます。

例えば、そろそろお別れというタイミングで相手が興味を示しそうなとっておきの話題を話し始めます。そして時間になったら「あ、もうこんな時間か。ごめん、続きは今度でいいかな。」と言うだけです。

話そのものでなくてもツァイガルニク効果を使うことができます。例えば、居酒屋であえて一番食べたかったメニューを頼み忘れます。そして、最後の方で「そういえばあれ、食べなかったね。今度また行こう。」とすることで、関係を維持するきっかけが作れます。

すべて出し尽くしてしまうのではなく、相手に少し物足りなさを残すこと大事です。

まとめ

ここまでたくさんの方法やテクニックを紹介しましたが、覚えきれましたでしょうか。しかし、大事なことは覚えることではなく、使えるようになることです。

実際にコミュニケーション力を向上させる鍵は毎日の意識です。「こういう時は聞き役に徹するんだったな。」というように意識に上げれば、それが行動につながります。そして、行動を繰り返せば習慣になっていきます。

また、この記事ではなるべく具体例も盛り込んで解説したつもりですが、まだまだ不十分な部分もあると思います。そこでおすすめしたいのが、コミュニケーション力が高いと思う人と積極的にかかわること。

コミュニケーション力が高い人とたくさん接することで、今回お伝えした内容がより明確に理解できます。また、そういう人から学ぶことは大変多いです。「この気遣い素敵だな。」「このたとえ話は使える。」というものがあれば、ぜひ、ストックしておくようにしましょう。

ところで、この記事を書き始めた当初は「コミュニケーション力を向上させる35の技術」だったのですが、さすがに多すぎだろ! ということで19まで抑えました(笑)。

残りの技術についてはまたこのブログやメルマガなどで発信していこうと思います(ツァイガルニク効果)。

というわけで今回はコミュニケーション力を向上させる19の技術をお伝えしました。では!

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この記事を書いた人
木村 圭

教え方コンサルタント、話し方コーチ。長年にわたりコンタクトセンターの研修講師として従事。自身が開発した業務研修では、独自の教育ノウハウを用いて離職率35%→0%を達成した。2018年、うつで休職したことをきっかけに教え方コンサルタントとして独立。また、株式会社クラウドワークスが提供するマンツーマンのスクールサービス「サイタ」では合格率11%の認定試験を通過。コミュニケーション力を上げる話し方コーチとしても活躍中。

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